ココリセ|北九州のセラピー&カウンセリング

続・続 ミミちゃんの痛み

この子はミミちゃんではなく、偶然出会ったワンちゃん。イメージ写真です

「ミミちゃんの痛み」blogは、前回で終えたつもりでしたが、
また展開があったので、さらなる続編です。

早朝、ミミちゃんに会いました。

おばあちゃんが、ミミちゃんを見て歩いています。

すごい変化だなあと、ジーンと感動しながら一緒に歩いていると

ミミちゃんが他の犬のおしっこの跡がある電柱を
クンクンしに行こうとした瞬間、
グイっと引っ張っておばあちゃんは止めたのです。

「歩かないのに、好きなところには行こうとするんよね」

え?好きなところに行きたいよね、ミミちゃん。

なるほど!

おばあちゃんはミミちゃんがクンクンする
その「間」をあげることなく、
歩いて行こうと引っ張るから、
ミミちゃんは抵抗して踏ん張る。
歩かなくなる。

ミミちゃんの歩かない理由が見えてきました。

おばあちゃんは、きれい好きのようで、
ミミちゃんが他の犬のおしっこを舐めるのも
ポムや他のワンコがミミちゃんのお尻をクンクンするのも
嫌がるのです。

でも、犬が他の犬のおしっこを舐めるのは
情報収集や、
免疫向上のためと言われています。

お尻をクンクンするのは挨拶であり、
大事なコミュニケーションです。

どちらも楽しく必要なことなのです。

「この子は散歩が嫌いで歩かんのよ」
「この子はおとなしいのよ」

そうではなく、
行きたいところも、やりたいこともあって。
それをさせてくれずに、歩かせようとするから
全身で力いっぱい抵抗して続けてきたのかもしれません。
でも、叶わないから歩かなくなる。
人間の力に負けて、嫌々引きずられる。

おとなしいのではなく
気づいてもらえないだけで
態度でものすごく自己主張してきたのかもしれません。
肉球に穴があくまで‥‥。
実はものすごく強い子なのだと思ったのです。

おばあちゃんも、それらの知識を全く知らないわけではないようですが、
きれい好きなので、感覚的にどうしても嫌みたいです。

おばあちゃんのきれい好きに
ミミちゃんの自由と楽しみが勝れば
尊重されれば
行動変容に進むのかなあなどと、頭を巡らせながら、

ミミちゃんがクンクンしようとしている時に
その「間」=「スペース」をつくろうと
おばあちゃんの話をたくさん聴いています。

すると、思いがけない共通項がわかったり、
たいへんだった過去を教えてもらえたり、
人生の先輩方にはやはり頭が下がります。

そのおばあちゃんの相棒として
強いミミちゃんがいる。

絆って、全てを超えていくのかもしれない。
ミミちゃんは、自分の傷を自分で舐めて治しながら
痛みを強さに変えて
大好きなおばあちゃんを支えていく。

ミミちゃん
出会ってくれてありがとう。


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