ココリセ|北九州のセラピー&カウンセリング

苦しい愛

11月2日3日で、cocoriseコンステレーション勉強会を
開催しました。

2日間で7本のコンステレーションが展開されましたが、
どのコンステレーションも多くの人に自分事として当てはまる
コンステレーションだったと感じています。

blogではお伝えする難しさを感じていますが、
少しだけシェアさせて頂きます。

今回、印象的に、繰り返し現れたのが
参加された皆さんと母親との関係性です。

実際に表面上は見えていない深層部が
コンステレーションの場では現れてきます。

母が、
時には、子に覆いかぶさって
時には後ろをずっとついてまわって
子どもの自由がない。

強い執着としがみつき。

子どもがどれほど抗っても
離さない。

自分の居場所は娘のところだと
離れない。

そして、
「苦しいけど、仕方ないかな」
と、受け入れる子ども。

愛です。だからこそ苦しい。

一見わかりにくり状況の中で
がんじがらめで生きてきた皆さんの苦しみを
見ることができます。



又、
後日の2セッションも含め、
アルコールや、ギャンブル等の依存症、
不登校、さぼり癖…等のテーマも続きました。

問題を抱えるその人たちの資質の問題でも、
努力が足りてないのでもなく、
その背景には現在の一般常識では理解の難しい
苦しみがあることが、明確に現れてきます。

とはいえ、家族を非難するのは不当だと
バート・へリンガー氏は語っています。


「家族が病の要因となりますが、それは家族のメンバーが悪だからではなく、運命が特定の働きをし、それが関係者に影響するからです。その働きは両親から始まりますが、この両親も特定の運命を背負った家族システムからくるのです。これらすべてが新しい家族に影響を与えます。家族の絆が、皆がその運命を背負うように仕向けるのです。ある家族に悪いことが起こると、その補償は数世代に渡ります」
~ファミリーコンステレーション創始者バート・へリンガーの脱サイコセラピー論~※

コンステレーションを見させていただき、代理人を体験させて頂くことで

母や父
祖母や祖父
曾祖母や曾祖父…

それぞれが生きた時代に
飲み込んだ
押し殺した
なかったことにした

壮絶な痛みや悲しみ、絶望を
少しだけ身体を通して知ることができます。

泣くことも
声をあげることも
悲しむことも
許されなかった時代…

失った命
見失ったメンバー…

思考の上で解決法を模索していても
ネットで検索しても
机上で学び続けても
到達できない地点に、身を置くことができる体験に
ありがたく、ありがたく、思うのです。


「略…システムの秩序を取り戻し、困難な運命を解消したり、少なくとも影響を軽減したりできます。そうすれば、皆がもっと自由に息をすることができる。そして、ポジティブな力が最大限の勢いに到達し、解放する力を持つことでしょう」(※同)


さらに学びを深め、皆様のお役に立てるよう
来月ドイツに行ってきます。


次回、cocoriseコンステレーション勉強会は
2025年2月22日(土)、23日(日)に開催予定です。


申込み受付をスタートする際には
またご案内させて頂きます。


花の気持ち

11月2日3日のCOCORISEコンステレーションが無事終了しました。
今回は、参加人数を増やしての開催でしたので、
やはり深い展開となり、また改めてご報告したいと思います。

さて、

コンステレーション、懇親会、終了後のこと。

後片付けしながら、少し前に1周年記念のお祝いで頂いた
アレンジメントに霧吹きしていると


みんなまだイキイキしていたのですが、
センターに位置していたガーベラの花びらに
茶色の斑点が出て傷んでいました。

なので、抜き取ったのです。

そのとき、
一瞬、息が止まりました。

ガーベラの茎に、細い金属の芯が入っているのを見て。


華道では、茎を真っすぐにするために
針をさすと聞いたことがありますし、

アレンジメントでは私は初めて見ましたが、
よくある手法なのかもしれません。

大袈裟に考えることではないのでしょうが、

それでも、胸が苦しくなって、
身体の内側に痛みを感じたのです。

栄養や水分、呼吸が通る道に
隙間なく金属が通されて

他の花たちと一緒に並ぶために
真っ直ぐにさせられて。

そんな風に感じたのは

コンステレーション後だったので、

ちゃんとしなさいと
社会に合せるようにと
落ちこぼれないようにと

求められ続けられた痛み
自分に求め続けた苦しみが

リンクしたのかもしれません。


痛かったね
がんばってここにいてくれて
ありがとう


と、金属を抜き
大きくひと呼吸。


他の花たちよりも先に
枯れてしまったため

この体験をギフトとして頂くね
ありがとう、と
さよならしました。


30年前に出会った、
フラワーアーチスト高橋永順さんの言葉が脳裏に流れます。


「曲がっている枝の素敵さに気がつくようになれば、
その日からいける花が違ってきます」


アレンジメントのガーベラは役目を終えますが、

私たちは、事実を見た、今ここから、
自分の花を新たに咲かせていくことができます。

新しく咲き直す、あるがままの花の
温かい土壌となることもできます。


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