ココリセ|北九州のセラピー&カウンセリング

狂気から、自分自身へ

桜が舞っていますね。

一年前、桜を眺めながらポムと散歩していた朝、
父が心筋梗塞で入院すると電話を受けた日のことが
どうしても思い出されます。

かなりまずいらしい、という弟の声。

時が止まった、スーパーの駐車場。

あれから一年。

父が行きたかった旅行に、供養のために
みんなで行こうという案や、

一周忌の件、

母と電話で話しているうちに、
狂気※の層にスポッと入る瞬間を
2回続けて観察しています。

コンステレーションで使われる「狂気」(Out of mind)とは
無意識に思考が別の何かに捉われ、
ふわふわとした無感覚の中に入り込み、
目の前にいる人の痛みを感じず、傷つけるような言葉を
(本人はそんなつもりもないことも)
平然と言えるような状態をいいます。

この狂気の層にいる人と会話しているだけでも、
ネットやメディアで見ているだけでも
あっという間に飲み込まれるので、
誰もが多かれ少なかれ、狂気の層にいる経験が
あるのではないでしょうか。

私の家族では、曾祖父母の時代から、
その層があったことは明確で、
ミサイルのように、強い言葉が飛びかい、
私は、それに応戦していたように思います。

攻撃的な言葉や暴力の層が、
多くの家庭にあったことでしょう。

他にも、正論や正義、信念、こだわり、
ダブルバインドで、子どもや家族の誰かが、
混乱、葛藤、罪悪感に溺れるような、
わかりにくい狂気の層もあるでしょう。

一見、何も問題なく見えるけれど、
家族やそばにいる人の苦しみや大変さ、
痛みを見ることができない。
自分を被害者ポジションに置いたり、
家庭の外を見続けたりすることで、
相手の心と向き合えない無感覚も、
狂気の層です。


個人の問題ではなく、
戦前戦後の混乱期の影響のようです。

母たちも祖父母も曾祖父母も、おそらく、
その層に身を置くことで、
何とか生き延びてきたのではないかと想像します。

致し方ない背景があるのです。

それでも、気づかずに無意識で飲み込まれると
ただただ苦しいばかりです。
みんなが苦しい。
どんどん巻き込むから。


その層が迫ってきても、自分と繋がっていられる人、
その層にいても、理解できていることが、
必要ではないかと感じています。


cocoriseでの4月からの定期勉強会は、

自分自身を明け渡している状態に気づき、
自分自身とつながっていく、

自己と家族システムの調和へのステップを
進めていきたいと思っています。

家族の秩序などの基礎的なことも
学びあっていきたいと考えています。

思考と感情のバランスのとれた、
人間らしい繋がりが、
この社会に増えていきますように。

よろしければ、お気軽にお越しください。


☆4月の定期勉強会

4月24日(水)10時~15時45分(退席自由)
       午前の部 ~12時45分
4月27日(土)10時~15時45分(退席自由)
       
詳細はこちら


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